アジアリーグアイスホッケー
日光アイスバックス−王子製紙
2004年12月18日 日光霧降アイスアリーナ
 

長野県民でありながらビッグハットでのコクド?ハルラの試合をパスして霧降までバックスを見に行ってきました。
なんといっても注目は今日から出場のマーティン・テツヤ・カリヤ。

そんな訳で、今日の霧降はファンの出足もよく、かなりの席が埋まってました。

試合は5−3で王子製紙が勝ったわけだけど・・・
やはり、何度も言われている「勝ち方を知らないチーム」というのが出た試合でした。
 

王子の得点というか、バックスの失点はしっかり守ってれば防げたであろう点もあったので。
顕著だったのが王子の2点目と4点目。
他にも何度かあったけどゴーリーと他の選手の連携の悪さ&春名の判断ミスで
ゴール前でパックを奪われ大ピンチという場面が。
2点目は春名が無理して前に出てクリアしたパックが味方に当たって運悪く王子の選手へのナイスパスとなり
さらに角度のないところから打ったパックが春名に当たって角度が変わってゴールへ。
4点目はゴール裏にパックを処理しに行った春名がパックを奪われ、
さらにスティックを落として、戻りきれずに失点。
1点目はキルプレー中にゴール前で混戦になってしまったから仕方ない、
3点目は4対2の隊形だったのでGK以前にディフェンスの問題、
5点目は・・・気落ちしてたな、チームもスタンドも。

やはり、春名の調子が良く、さらにチーム全体できっちりした守備をやらないと勝てないな、
ってのが今日の印象。明日はミスを少な目に・・・。
 

で、注目のマーティン・テツヤ・カリヤ。
練習に出てきたときの最初の印象は『小さい』。ほんと小柄です。
でもシュートは速い。デビュー戦でさっそく2得点をあげたわけだけど、
ここ!って場面できっちり決める決定力はさすが。
初ゴール(バックス2点目)は、PP中に攻め込んでいく場面で、
一気にゴール前に入ってスパッっと綺麗に決めた。
2ゴール目(バックス3点目)もやはり攻め込んでいった場面でゴール前混戦になり、そこで決めた。
他にもシュートは打っているけど、決定的だったのはこの2回ぐらいで、
その2回とも決める決定力は、これからのバックスの力になるね。

で、もっと大きいと感じたのは、フェイスオフの上手さ。
一発で取る上手さもあるんだけど、そうならなかった時には必ず体を入れて混戦からパックを奪い取る。
このフェイスオフで何度もピンチを逃れたし、チャンスも作った。

マーティンの弱点としては体の小ささからくるパワー不足か。
シュートに関しては問題ないどころか素晴らしいんだけど、突破力という部分では少し物足りない。
まあ、周りの選手がしっかり動いて、マーティンにマークが2人3人と集まらないようにすれば、
1対1なら普通に突破していけるので問題はないと思うんですが。

でも、何より大きな戦力と思えるのはチームに勢いがつくこと。
2ピリにマーティンの初ゴールで同点に追いついてからのバックスは
1ピリのぐだぐだムードのチームとは完全に別のチームに変貌。
2ピリはシュート数17本と王子製紙をはるかにしのぐ攻撃を見せつけたんだよね。
さらに一時は勝ち越しとなる3点目も決めて、霧降の盛り上がりは最高潮に!と。
負けはしたけれど、この先の戦いが楽しみになるような一面も見られた気がしました。

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