2004 サンヨーオールスターゲーム 第2戦
2004年7月11日 長野オリンピックスタジアム

なんとかチケットを入手した長野でのオールスターゲーム
合併問題などでセ−パ対抗のオールスターも最後になるかもしれない
そんなオールスターに行ってきました。

午後2時すぎ、篠ノ井駅に到着、さっそくシャトルバスで球場へ
普段の長野での西武戦では見た事ないような混み具合。
球場でもすでに長蛇の列ができていて
ライト側外野自由席の列が球場を1/4周してるぐらい
せっかくなので球場一周して、グッズ買ったりして

近鉄・オリックス合併反対運動で寄せ書き募集してたので
絶対12チームで、合併反対!」「これからもバファローズと戦いたい」
って書かせてもらいました。
特にそういった活動に参加してるわけではないけれど、
レプリカユニ着て球場行くような人間としては
やっぱり合併反対の意志を表そうとしている人には協力したいのですよ。
2つ目書いてる時はテレビカメラが近くにいたりして
結構びびりながら殴り書きだったのですが。
この寄せ書きは1つは試合後、古田に届いて
あとは近鉄とか堀江社長に送るらしい。

開門は3時半、あっという間に外野席がいっぱいに。
セ側レフトは完全に埋まって、
あまり濃くどこかのチームのファンというわけでなく
テレビで巨人ぐらいしか知らないような人が
ライト側に結構陣取ってる。
パリーグのユニとかTシャツとか着てる人はさすがに少ない
地方はこれだからなぁ・・・

試合開始前、パリーグの応援団の人が
「白いボールのファンタジー」の歌詞を配って歩いてた。
パリーグの歌で、試合中に歌うのでお願いします、って
それもらって、歌詞読んでたら泣きそうになってしまったよ
この外野席じゃ知ってる人はそれほど多くないんだろうな、とか思いながら。

試合前のセレモニーでは王、岡田両監督が紹介されて挨拶
さすがにこれは王監督の方が拍手は大きかったな。
ホームラン競争は岩村1人がホームラン打ちまくって
5−1でセの勝ち。
「8時まで打ち続けます」と宣言した新庄は0本で終わり。
「バッティングは得意ではないんで」と、笑わせてもらいまいたよ
・・・これはこの後繰り広げられる新庄ワールドの序章に過ぎなかったのですが。

試合前には全メンバー紹介
TBSのアナが司会して、紹介してた訳だけど
先に紹介したセの選手は1人1人に一言コメントつけて紹介してたのに
パの選手はコメントなくただ名前だけで紹介。
こういった腐ったマスコミが今の状況を作り出したんだな
と、激しい怒りを覚えたよ。

国歌斉唱は松田聖子
こういった国歌斉唱は本人の歌唱力も大事だけど
開場の音響設備とかも大事だよな、と感じたのであります。
今回のは両方良くて、なかなかでしたよ

試合開始、1回表はダイエーの和田がラロッカにヒットを許したけど
2奪三振であっさり無失点に抑えて、
1回裏、先頭バッターは新庄
外野を指さして、いきなりのホームラン宣言に球場は湧いたね
新庄おもしれーぞ、とこれだけで笑いも発生。
ざわめき収まらぬまま第1球、いきなりセーフティーバント
騙されたーw
新庄がホームラン宣言して普通に打つ訳ねーよなw
アウトになったけど、スタンドは大盛りあがり。
2番の村松が、動揺した(?)福原からヒットを打って出塁
ヒット打ったら今日は「白いボールのファンタジー」
その後、4番小笠原もヒット打ったけど、無得点で攻撃終了。

和田は2回はセの打線を三者凡退に打ち取って
2回裏のパは高橋信二のヒットのみ。

3回からはパは張が登板
2イニングをノーヒット3奪三振1四球の好投
ストレートも結構走ってたし、変化球もキレてたねー
長野の人はあまり張を知らないみたいだったけど
これで覚えてくれると嬉しいね、台湾代表でオリンピックも出るし。

3回裏、パの攻撃は新庄から
左中間への二塁打で出塁、ここでもスタンドは大盛りあがり。
続く村松のセカンドゴロで新庄は三塁進塁
これは1点はいるな、と思っていたんだけど
福浦がセカンドライナー、小笠原も追い込まれてきて微妙な雰囲気に
と、気が付いたら新庄がホームに突撃してるー!!!
ホームスチールってあほかーと思ってたらセーフ、成功しちゃったよw
スタンドは大歓声と爆笑でもう何がなにやら。
しんじょーすごいよマジで、最高。
4回の表、守備につく新庄に応援団が新庄コールやろうとしてたっぽいけど
普通に外野席が総立ち、スタンディングオベーションで
あの時がライトスタンドが一番熱かった瞬間だね
新庄もスタンドに手を振って、ヘッドスライディングの真似してくれて
あれは一番近くのライトにいてよかった、ほんとに、最高、何度も言うけど。

5回裏には、再び新庄がツーベースで出塁
代打の谷が詰まりながらもライト前に落ちるヒットで新庄生還
二塁打2本と2得点で、もう新庄のMVP決まったかのような雰囲気。

そういえば、工藤と古田がバッテリー組んでて
ベテラン同士組ませるってのも味があっていいよね
2人合わせて80歳だと。
古田登場時の歓声は大きかったよ
選手会長としての古田に対する拍手もあったような。

6回表、パ三番手の小林宏之が高橋由伸にホームラン浴びて2−1に。
高橋登場時のフラッシュの嵐はすごかったな。
あんまりいいことではないのだけど。

その後、小久保の頭部に死球を当ててしまう
場内騒然としたけど、なんとか歩いてベンチに戻れてよかった。
(帰宅後の情報で、頭部打撲のみってことで本当によかった)
代走で登場したのは広島の河内
ピッチャー代走かよ、また珍しいものが・・・

7回、8回のパリーグの攻撃中は
「白いボールのファンタジー」をエンドレスで。
応援団主導でこういったことやるのはいいよね。
何でこの歌をやるかは言わなくても、ファンの心は一つ。
一般の観客の大部分は何かわからないんだろうけど・・・
でも、パファンと選手の心には響く応援だったんじゃないだろうか。

8回裏には佐々木が登板
さすがに歓声は大きかったねー
地方でやると、地元のライト野球好きがくるから
一部の有名選手以外は歓声が明らかに少ないんだよね
その辺がちょっと寂しい。
佐々木なんかは歓声大きかったねー、ホントに。
(月曜の新聞によると、佐々木自身が長野での登板志願してくれた模様)
佐々木は、試合前も一番最後までフェンス際でサインしてたり
そういった面も素晴らしいね。

9回表は横山が登板、ローズにヒットを打たれたけど
後続の阿部、福留を三振に仕留めてゲームセット。

セを3安打1点13奪三振に抑える素晴らしい投手リレーだった。
やっぱりね、こういった一流同士の戦いだからこそ
真剣に投げて、本気の戦いをしてほしいよね
ストレート投げて打てばいいってもんじゃないよ
五十嵐みたいにストレートでおして、それで抑えられるなら素晴らしい事。
(こういったことまで否定するつもりはないよ)
パの勝利、新庄のパフォーマンス、これを除いたとしても
とても素晴らしい、痺れるような試合で
長野まで見に行ったかいがあったと思えた。

勝利監督インタビュー
王監督のコメントからも、真剣勝負で勝ちに行って
それこそが選手からのアピールだ、という姿勢がわかって
パのファンとして、プロ野球ファンとして嬉しかったな。

MVPの新庄のインタビューは面白かったね、さすがに。
一言一言でスタンドを笑わせ、盛り上がらせてくれる
この辺は、お祭りを意識してやってくれる新庄のすばらしさ。
でも、一番素晴らしかったのは
「これからは、パリーグです!」
スタンドからの歓声もひときわ大きかったよ。
これを言ってくれるとは思わなかったなぁ、
ほんと嬉しかった、新庄がMVPでよかったと思った。
最後の「元気はつらつぅ?」は反応できなくてごめんなさい。

表彰式終了後はレフトスタンドでセパ12球団の応援団が集まって2次会
合併反対、12球団2リーグ制存続への願いを込めて
たくさんの合併反対関係の横断幕とかボードあり
「合併反対」「頑張れパリーグ」「頑張れ選手会」「頑張れプロ野球」
12球団の応援団、ファンが集まって
こういった声をあげる機会ってなかなかないからね
合併反対、12球団維持、2リーグ制維持に対する思いは強くて
バファローズの応援団が台に上がった時には
「頑張れバファローズ」こーるも起きて
自分もその中にいながら、またちょっと感動。
「ファンの思い」を黙殺して悪い方向に進んでいくようなスポーツには
未来はないと思うのですよ。
自分1人の声じゃ小さいけれども、あの場にいて叫んできて
それが少しでも合併、1リーグ化への流れを止める役に立ってくれれば
そんな気持ちでやってきました。

表彰式終了後45分ぐらいやってただろうか
照明も暗くなって、警備員さんも座ってやすみながら待ってて
帰り大丈夫なの?って時間まで、参加してた人はほとんど減らなかったな
やっぱりそれだけ今の流れを止めたい人が多いんだな、と。

22時頃、近鉄の応援団が2度目の登場で
「白いボールのファンタジー」をやって締め
セファンの人は聞いた事もない曲なんだろうけど
パリーグの歌で、って説明して
一緒にやってもらって
12球団あつまってできたことに本当に感謝してる。
来年も12球団で、セパ対抗のオールスターが見たいよね。

22時過ぎ、解散になってバス乗り場へ
もうほとんど人はいなかったけど
篠ノ井駅に行く間にものすごい台数のバスとすれ違って
この時間までピストン輸送してたんだろうな
3万人近くいただろうし。
篠ノ井駅からは臨時列車で松本へ、
0時ごろ帰宅
今日の感動を思い出しながらスポーツニュースで新庄見て
そして、1日経ってからだけど、こうやって長い観戦記書いてみました。

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