アイスホッケーってどんなスポーツ?

氷上の格闘技」と一般に言われるアイスホッケー
少しルールを知るだけで、格闘技からスポーツへと変化していきます。

アイスホッケーは6人対6人で戦うスポーツ
6人の内訳は
フォワード(FW)3人・・・センター(C)、ライトウイング(RW)、レフトウイング(LW)
ディフェンス(DF)2人・・・ライトディフェンス(RD)、レフトディフェンス(LD)
ゴールキーパー(ゴーリーとか言う)
このうち、FW3人組、DF2人組、もしくはあわせて5人をセットとかラインとか言う。
ベンチ入り人数は20人ぐらいいて、
氷上の人数が6人を超えなければいつでも自由に交代可能。
だいたい、1分ぐらい氷上にいると疲れてくるので
タイミングを見計らって交代する。

パックをゴールに入れれば点になり、たくさん点を取れば勝ち。

試合時間は、特別な決まりがなければ
1ピリオド20分が3回、全部で3ピリオド60分
同点の時は、引き分けたり、延長戦になったり、ペナルティショット戦になったり
その大会によって異なります。

アイスホッケーのリンクはこんな感じ(ゴール裏はもう少し広い)
ゴールの所のラインがゴールライン
真ん中の赤い線がセンターライン
青い線がブルーライン
自陣のブルーラインより手前をディフェンディングゾーン
ブルーライン2本の間をニュートラルゾーン
敵陣ブルーラインから相手ゴールまでをアタッキングゾーン
と、呼びます。
ついでに、ゴールの所の半円はゴーリークリーズ

ペナルティなどでプレーが止められて、再開する時には
レフェリーをはさんで1対1で向き合いパックを取りあうフェイスオフによって再開されます

さて、ここからは戦術なんかに関係してくる話。

アイスホッケーは、オフサイドアイシングという2つのルールに縛られ
この2つに基づいた戦術で攻撃、守備をする。
これにプラスしてペナルティによるパワープレーキルプレーが得点に大きく関わる。
これだけ判ると、アイスホッケーがだいぶ面白くなる。

オフサイド


←攻撃方向←
攻撃する時に、パックより先にアタッキングゾーンに入ってはいけない

というのがオフサイド。
上の図で、右から左に攻めているとすると
上は、人が先にアタッキングゾーンに入ってるのでオフサイド
下は、パックが先に入っているので大丈夫、となります。
パックを先にアタッキングゾーンに入れなければならないため
いかに相手にパックを取られずにアタッキングゾーンに入るか、というのが結構難しい。
また、ディフェンス側は、このルールを使って
攻め込まれている時に、パックをブルーラインの外まで出せば
相手の選手は一回下がって攻めなおさなければならないため
攻撃を切るためにこのルールを使います。

オフサイドになった時は、パスを出した場所や、自陣まで戻されてフェイスオフになります。
 

アイシング(アイシング・ザ・パック)


←攻撃方向←
自陣からパスを出したり、クリアしたりしたパックが
誰にも触れずに、敵陣のゴールラインを割ると、アイシングになります。
このときは、自陣ディフェンシングゾーンに戻されて、フェイスオフとなります。

パスミスをしてしまったり、相手の攻撃に対するクリアが大きすぎると
アイシングとなり、自陣に戻されるので大変
フェイスオフで相手にパックを取られると、また攻められることになります。

アイシングやオフサイドが多い試合はあまり良い試合ではないですが
攻められっぱなしの時にアイシングでプレーを切るとホッと一息つくことができます

キルプレーの時は、アイシングは適用されず、思う存分パックをクリアすることができます。
 

パワープレー

相手がペナルティを犯して、相手チームの人数が1人、または2人が少ない状態。
ゴーリーを除いたプレイヤーの人数が
5人対4人、5人対3人、4人対3人の状態があります。
パワープレーの時は、FW4人DF1人にしたり、センターを2人にしたりして
攻撃力をアップしたセットを投入することもあります
こーゆーセットを、スペシャルセットと言います。
 

キルプレー(ペナルティ・キリング)

自分のチームの選手がペナルティを犯し、自分のチームが1人、または2人少ない状態
パワープレーの逆
ゴーリー以外の人数が3人以下になることはありません
(最低限ゴーリー1人+3人の4人は氷上にいます)
ペナルティを犯した人数がこれ以上になると、
最初の人のペナルティが解けた後に、3人目のペナルティタイムになります。

キルプレーの時にゴールを決めると、ショートハンドゴールと言います
滅多に見られませんが。
 

ペナルティ

簡単に言うと反則
氷上の格闘技とは言いますが、
後ろからボディチェックしたり(チェッキングフロムビハインド)
スティックを高く上げて相手の顔に当てちゃったり(ハイスティック)
スティックや体で引っ掛けて転ばせたり邪魔しすぎたり(トリッピング、フッキング)
殴り合いしたり(ラッフィング)
レフェリーに文句言ったり(アンスポーツマンライクコンダクト)
するとペナルティになります。

ペナルティを犯した人は、2分間ペナルティボックスに入れられ
その間チームは1人少ない状態で戦うことになって、とても不利になります。
見ている方も、とても緊張感のある2分間を味わいます。
もし、その2分間の間に相手がゴールを決めると
ペナルティが解けて氷上に戻れますが、嬉しくもなんともありません。

酷いペナルティを犯した時は、
4分(ダブルマイナーペナルティ)
5分や10分(メジャーペナルティ)
退場(ミスコンダクトペナルティ)
になったりします。

また、両チームの選手が同時に同じペナルティを犯した時は、相殺されることがあります。
・・・が、その選手はペナルティボックスに閉じこめられます。
 

アドバンテージ

チームAがペナルティを犯した時、
ペナルティを犯されたチームBがパックをキープし続けている場合は
レフェリーは片手を上げ、アドバンテージをとります
これは、ペナルティを犯したチームAがパックを奪うまで続きます。
ペナルティを犯したチームAの選手がパックに触れた瞬間にプレーが止まるため
自殺点でない限り失点する心配がないので
ゴーリーを上げて、FWなどを入れて、6人攻撃をかけることがあります。
 

6人攻撃

ゴーリーをベンチに上げて、攻撃する選手を通常の5人から6人にした攻撃のこと。
主に、1点差で負けていてどうしても追いつきたい時に用いられます。
攻撃する人数が20%増で攻撃力が増えますが
相手にパックを取られてカウンター攻撃を受けた時には
かなりの高確率で失点するギャンブルプレーです。
6人攻撃の時に失点すると、
その時の得点はエンプティゴール(エンプティネット)と言われます
試合終盤でタイムアウトが取られた時は、
疲れを取りつつ6人攻撃の相談をしていることが多い。




と、これぐらいわかると、アイスホッケーの試合を見ていて
なんで、一気に攻め込まないのか
なんでプレーが止まるのか
なんで歓声や拍手がおこるのか
その理由が少しはわかって、面白くなってくると思いますよ

てかね、僕もルールはこれぐらいしか理解してないしねぇ

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